「インビザラインはどこで受けても同じ」は
大きな誤解です。
マウスピース矯正は、AIが計算して装置を作るから、どこの歯科医院でも結果は同じだと思われていませんか?
実は、インビザラインは歯科医師が設計する「治療計画(クリンチェック)」の精度によって、仕上がりや治療期間に決定的な差が生まれます。
シミュレーション通りに動かない「3つの理由」
01
歯の移動には「得意・不得意」がある
インビザラインには、得意な動き(奥歯の後方移動など)と、非常に苦手な動き(歯の引っ張り出しなど)があります。データでは、「挺出(引っ張り出し)」の実現性はわずか30%程度という報告もあります。このギャップを予測して計画を立てるのが専門医の技術です。
02
「1枚で動かせる量」の物理的限界
1枚のマウスピースで動かせる量は、距離にして0.25mm、角度にして1度〜2度が限界です。これを超えた無理な計画を立てると、歯がマウスピースから浮き上がり、治療が途中で止まってしまいます。
03
シミュレーションは「魔法」ではありません
ソフト上のシミュレーションは、骨の硬さや筋肉の抵抗を考慮していません。経験豊富な歯科医師は、シミュレーションにあえて「過剰な補正(オーバーコレクション)」を加えることで、実際の歯を理想の位置へと導きます。
移動難易度の目安
※一般的なインハウス・ライナー矯正における基準
| 移動様式 | Easy | Moderate | Difficult |
|---|---|---|---|
| 前歯の圧下(押し込み) | 0〜1mm | 1〜2mm | 2mm〜 |
| 挺出(引っ張り出し) | 0〜0.25mm | 0.25〜0.5mm | 0.5mm〜 |
| 平行移動 | 0〜2mm | 2〜4mm | 4mm〜 |
| 犬歯の回転 | 0〜10° | 10〜20° | 20°〜 |
当院では、これら膨大な臨床データと科学的根拠に基づき、
「シミュレーション上のゴール」ではなく「現実に並びきるゴール」を目指した治療計画をご提案しています。


