ORTHODONTIC INTRUSION
歯の「高さ」に着目した矯正治療
矯正学的圧下
(イントルージョン)
噛み合わせと、
口元のバランスを考える。
歯並びを整えるときには、前後・左右の位置だけでなく、
歯の「高さ」も大切です。
圧下は、歯を根の方向へ少しずつ動かし、
上下方向の位置を調整する方法です。
ABOUT
矯正学的圧下とは
矯正学的圧下(あっか)とは、矯正装置で力を加え、
歯を歯の根の方向へ移動させることです。
英語では「イントルージョン(intrusion)」と呼ばれます。
歯の周囲の組織が変化する仕組みを利用して、
歯全体の位置を少しずつ変えていきます。
噛み合わせの深さや笑ったときの歯ぐきの見え方など、
上下方向のバランスを整えるために検討されます。
前歯の圧下
前歯の重なり・
歯ぐきの見え方を調整
前歯の上下的位置を調整します。
過蓋咬合や、歯の位置が関係するガミースマイルで検討されます。
奥歯の圧下
噛み合わせ・
治療スペースを調整
奥歯の高さを調整します。
一部の開咬や、伸び出した奥歯の治療で検討されます。
「圧下」と「挺出」の違い
根の方向へ動かすのが「圧下」、
噛み合わせの面の方向へ引き出すのが「挺出(ていしゅつ)」です。
目的に合わせて歯の移動方向を選びます。
CONCERNS
このようなお悩みはありませんか?
- 笑ったときに、上の歯ぐきが大きく見える
- 上の前歯が下の前歯に深くかぶさっている
- 奥歯で噛んでも、前歯が閉じない
- 前歯で食べ物を噛み切りにくい
- 一部の歯が伸び出して、噛み合わせが乱れている
- 被せ物などを入れるための高さが足りない
これらのお悩みには、骨格や歯ぐき、唇、舌の働きなども関係します。
圧下が適しているかは、検査・診断が必要です。
INDICATIONS
圧下が検討される主なケース
01
ガミースマイル
笑ったときに上の歯ぐきが大きく見える状態です。
上の前歯の位置が原因の一つである場合には、
前歯を圧下することで、
歯ぐきの見える量の改善を目指せることがあります。
上あごの骨格、上唇の長さや動き、歯ぐきの形などが
主な原因の場合には、圧下だけでは十分な改善が
得られないこともあります。
02
過蓋咬合(深い噛み合わせ)
上の前歯が下の前歯に深くかぶさっている状態です。
上または下の前歯の圧下を取り入れ、
前歯の重なりを調整することがあります。
前歯の傾きや奥歯の高さ、骨格との関係によっては、
ほかの歯の動かし方を組み合わせます。
03
開咬(前歯が噛み合わない)
奥歯を噛み合わせても、
上下の前歯の間にすき間が残る状態です。
奥歯の高さが関係するケースでは、
奥歯を圧下し、前歯が噛み合う方向への変化を目指します。
舌の癖などへの対応が必要な場合や、
骨格のずれによって外科的矯正治療が
適している場合もあります。
04
伸び出した奥歯
歯を失ったままにしていると、
向かい合う歯が空いたスペースへ伸び出すことがあります。
被せ物やインプラントなどを入れる高さが不足する場合には、
圧下でスペースを確保できることがあります。
歯の状態や必要な移動量により、
歯を削る方法なども含めて検討します。
AUTOROTATION
奥歯の圧下と
「下顎のオートローテーション」
奥歯の高さは、下あごが閉じるときの位置にも関係します。
適応のある開咬などの症例では、奥歯を圧下することで
下あごが回転し、前歯のすき間が小さくなることがあります。
このような下あごの回転を
「オートローテーション」と呼びます。

タップすると画像を拡大できます。

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噛み合わせの変化が、口元の印象に関係することも
下あごの先が上方・前方へ動く回転は、
一般的な右向きの横顔の図では「反時計回り」と表されます。
回転に伴い、あご先や口元の印象が変わる場合もあります。
変化の程度には個人差があり、
横顔の変化を保証するものではありません。
歯を動かせる範囲や骨格の状態によって限界があり、
外科的矯正治療との比較も含めて判断します。
METHODS
圧下に用いる主な方法
METHOD 01
ワイヤー矯正
ブラケットとワイヤーなどで力の方向や大きさを調整します。
周囲の歯への影響を考慮しながら、
歯の高さや傾きをコントロールします。
METHOD 02
マウスピース型
矯正装置
症例に応じて圧下を計画に組み込みます。
計画どおりに動くとは限らず、
装着時間の管理に加え、追加作製や
補助装置・ワイヤーの併用が必要なことがあります。
METHOD 03
アンカースクリュー
の併用
あごの骨に一時的に設置する小さなねじを、
歯を動かす支点として利用します。
通常は局所麻酔下で設置し、
役割を終えた後に撤去します。
アンカースクリューは、
失った歯を補うインプラントとは目的が異なります。
すべての圧下治療で使用するわけではありません。
DIAGNOSIS
歯の根や周囲の骨まで確認して判断
圧下の適応は、噛み合わせだけでは決まりません。
歯の根や歯ぐき、歯を支える骨の状態を確認し、
無理のない移動を計画することが大切です。
- 動かす歯の位置と必要な移動量
- 歯の根の長さ・形、過去の外傷や治療歴
- 虫歯・歯周病の有無
- 歯を支える骨の量と周囲組織との位置関係
- 笑ったときの歯や歯ぐきの見え方
- 上下のあごの骨格、唇や舌の状態
検査は症例に応じて選択し、
CT撮影は必要性を判断して行います。
虫歯・歯周病がある場合は、
先にその治療が必要になることがあります。
FLOW
治療の流れ
-
ご相談
気になっている症状や、
噛み合わせ・口元についてのご希望を確認します。 -
検査・診断
診察、写真、レントゲン、歯型や口腔内スキャンなど、
必要な資料をもとに状態を調べます。 -
治療計画のご説明
動かす歯、使用する装置、期待できる変化、
治療の限界、費用・期間・リスクを確認します。 -
歯の移動・経過観察
歯や歯ぐきの状態、噛み合わせの変化を確認しながら進めます。
歯の動きや組織の反応によって、計画を調整することがあります。 -
保定・メンテナンス
必要な保定装置などを用いて後戻りを抑え、
噛み合わせの状態を定期的に確認します。
RISKS & LIMITATIONS
リスク・副作用と治療の限界
圧下を含む矯正治療には、以下のようなリスクがあります。
- 歯の移動や装置による痛み、違和感、口内炎
- 歯の根が短くなる「歯根吸収」
- 歯ぐきの退縮や、歯を支える組織への影響
- 清掃が不十分な場合の虫歯・歯肉炎・歯周病
-
歯の動きが計画と異なることによる、
追加の処置や治療期間の延長 - 治療後の後戻り
アンカースクリューを使用する場合
設置部の痛み・腫れ・炎症、緩みや脱落、破折、
周囲の歯の根などの損傷が生じることがあります。
状態に応じて、撤去・再設置や治療方法の変更が必要です。
希望する量の圧下や、見た目の変化が得られるとは限りません。
治療中の経過によっては、歯の移動を中止する場合もあります。
FEES & PERIOD
治療費・期間・通院回数
圧下は、部分矯正または全体矯正の治療計画の一部として
行うことがあります。
費用や期間は、動かす歯の本数、移動量、
使用する装置、噛み合わせ全体の治療の有無によって異なります。
- 診療区分
- 医院確認後に記載
- 治療費(税込)
- 医院確認後に記載
- 追加費用・総額に含まれる範囲
- 医院確認後に記載
- 標準的な治療期間
- 医院確認後に記載
- 標準的な通院回数・頻度
- 医院確認後に記載
- 保定期間・保定費用
- 医院確認後に記載
治療期間・回数は、
圧下のみか矯正治療全体かによって異なります。
治療開始前に、ご自身の治療計画に沿った説明をご確認ください。
FAQ
よくあるご質問
歯が骨の中に埋まってしまうのですか?
圧下は、歯の周囲の組織の変化を利用し、
歯全体を少しずつ根の方向へ移動させる方法です。
適切な位置を目指して計画し、
経過を確認しながら進めます。
アンカースクリューは必ず必要ですか?
必ず必要というわけではありません。
動かす歯や移動量、
周囲の歯を支点として利用できるかなどによって判断します。
マウスピースだけで圧下できますか?
症例によって検討できますが、
すべての歯や移動量に対応できるわけではありません。
追加のマウスピースや補助装置、
ワイヤーなどが必要になることがあります。
圧下をすれば、あごの手術を避けられますか?
圧下を取り入れた矯正治療が選択肢になることはありますが、
すべての症例で手術を避けられるわけではありません。
骨格のずれや治療の目標によっては、
外科的矯正治療が適しています。
大人でも治療できますか?
大人でも検討できます。
年齢だけでなく、歯周組織や歯の根の状態、
過去の治療歴などを確認して判断します。
治療後に歯が元の位置に戻ることはありますか?
後戻りすることがあります。
保定装置の使用や定期的な確認が必要です。
舌の癖などが関係する場合は、
その要因への対応も大切です。
CONSULTATION
歯の高さや噛み合わせの
お悩みをご相談ください
「笑うと歯ぐきが気になる」「噛み合わせが深い」
「前歯で噛み切りにくい」。
まずはご自身の状態を知り、
治療の選択肢を検討することから始めましょう。
二子玉川駅前矯正歯科


